ブリティッシュガーデン

親の心、子知らず

息子さんが幼稚園児であったころ離婚した友人は、
早朝からコンビニ、夕方からファミレスとダブルワークで働いています。
どうしているかしらと思っても、
休日もまちまちで、忙しい家事の手を止めたり、
居眠りで疲れを解消中かもしれないので、
こちらから連絡することは滅多にありません。
そんな友人から電話がきたのは秋口のことで、
中学生になった息子さんのために
塾の夏期講習の費用をようやく工面して払い込み
勉強しているとばかり思っていた夏休み後半のある日、
職場の食中毒騒ぎで休業になり帰宅したら、
居ないはずの息子さんが居たそうです。
驚いて問い詰め、
いつからサボっていたのか尋ねた答えが
「最初から。」
友人の気持ちを思えば複雑ながら、

私も、塾や予備校、大学をサボったことも多く、
休講が多いと儲かった気分でいた学生でした。
親にばれて、叱られたことも何度もありますが、
お金を払うことで、授業を受ける権利を得ていると
実感できたのは社会人になってからです。

肝っ玉かあちゃんな友人ですから、
裏切られたなどと暗く考え込むことがなく、
親子関係にひびが入ったこともなさそうです。
親の心、子知らず。
10年後、きっと息子さんも友人の苦労を思い出し、
サボったことをほろ苦く反省するのではないでしょうか。


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